Meet the Producers

Acacia Hills

Specialty Coffee Journey

-The future of coffee-

We are all different and all wonderful. So is Coffee :)

Coffee
Community

ダイレクトトレードで
コーヒーはひとつになる。

コーヒーを愛する全ての人が
ダイレクトトレードでひとつになる。

TYPICAは、世界中のあらゆるコーヒー生産者とロースターが、希少で個性豊かなコーヒーを麻袋1袋からダイレクトトレード(直接取引)することができるオンラインプラットフォームです。生産地の風土、生産者一人ひとりの手によって育まれたコーヒーの多彩な個性をお届けします。

Find Roasters!

Narratives

生産者とロースターの物語り

Video

映像

Meet the Roasters Video

11:49

Nagasawa COFFEE

岩手県盛岡市に店舗を構えるNagasawa COFFEE。店主の長澤さんは、東日本大震災後、避難所でボランティアをした際、コーヒーの持つ“豊かさ”を実感。ささやかな日常の幸せに寄り添う一杯を通して、「地方でもやれる」ことを証明し続けている。

Meet the Roasters Video

5:42

Raw Sugar Roast

一杯のコーヒーは、ただ焙煎、抽出するだけのものではなく、ただその味を楽しむだけのものでもない。コーヒーの概念を変えていくことを目指すRaw Sugar Roastは、一杯のコーヒーの向こう側にある物語りを通して、飲み手と作り手を繋げている。

Meet the Roasters Video

4:44

Kurasu

日本のコーヒー文化を世界へと発信しているKurasu。国内外合わせて6店舗を展開しており、京都市内の3店舗でも異なる体験ができるのが特徴だ。コーヒーという共通言語で集まった多様なメンバー構成は、人材の定着が難しい業界に新しい風を吹き込んでいる。

What’s TYPICA?

もっとTYPICAを。もっとコーヒーを。

Journal

地球ぐるっとコーヒー風土記

第7回

暴力がはびこる国のマイルドなコーヒー~コロンビアの憂鬱

南米大陸の入口に当たる国コロンビアは、名高いコーヒー以外にも魅力的な特産に事欠きません。黄金、エメラルド、麻薬、蘭の花…。共通しているのは、人間の心を異常なまでにときめかせ、人生を誤らせがちなことです。 コロンビア・コーヒーはマイルドなことで有名ですが、この国の社会を支配してきたのは暴力的な風潮です。政治対立から内戦が続き、今でもゲリラがいる南米唯一の国です。おまけに麻薬マフィア。この国が生んだノーベル賞作家ガルシア・マルケスが描くおどろおどろしい世界です。そこになぜマイルドなコーヒーが生まれたのでしょうか?

南米大陸の入口に当たる国コロンビアは、名高いコーヒー以外にも魅力的な特産に事欠きません。黄金、エメラルド、麻薬、蘭の花…。共通しているのは、人間の心を異常なまでにときめかせ、人生を誤らせがちなことです。 コロンビア・コーヒーはマイルドなことで有名ですが、この国の社会を支配してきたのは暴力的な風潮です。政治対立から内戦が続き、今でもゲリラがいる南米唯一の国です。おまけに麻薬マフィア。この国が生んだノーベル賞作家ガルシア・マルケスが描くおどろおどろしい世界です。そこになぜマイルドなコーヒーが生まれたのでしょうか?

第6回

運河が引き寄せたコーヒー~ゲイシャを舞台に押し上げたパナマ

見渡す限り360度が海。大海原を航行する客船のデッキから見る風景は壮観です。まして早朝、水平線上に昇る朝日を眺めるのは格別。熱帯のカリブ海では太陽がひときわ力強く、上昇しながら熱線のような陽ざしを照射します。まるでストーブの間近にいて全身が焼かれるよう。まぶしい光を浴びながらコーヒーを飲むと、生命力がみなぎります。 カリブ海を南下しパナマへ。「スペシャルティ・コーヒーの最高峰」と言われた伝説のコーヒー、エスメラルダ・スペシャルの産地です。

見渡す限り360度が海。大海原を航行する客船のデッキから見る風景は壮観です。まして早朝、水平線上に昇る朝日を眺めるのは格別。熱帯のカリブ海では太陽がひときわ力強く、上昇しながら熱線のような陽ざしを照射します。まるでストーブの間近にいて全身が焼かれるよう。まぶしい光を浴びながらコーヒーを飲むと、生命力がみなぎります。 カリブ海を南下しパナマへ。「スペシャルティ・コーヒーの最高峰」と言われた伝説のコーヒー、エスメラルダ・スペシャルの産地です。

第5回

自立した農民が生産~メキシコ・コーヒーは革命の味

赤道をまたぐコーヒーベルトの北限に位置するメキシコ。コーヒーが栽培されるのは南部に限られます。とりわけ最南部のチアパス州は生産の40%を占める一大コーヒー産地です。ここは隣国グアテマラとの国境地帯。実は以前、チアパス州はグアテマラの一部でした。スペインから独立する際にメキシコに編入されたのです。住民はグアテマラと同じマヤ文明の血を引く先住民が大半で、文化的にはグアテマラと同じだと思っていいくらい。だからコーヒー豆もグアテマラ産に近いものがあります。でも、政治的に両国は大きな違いがあり、それがコーヒーの質の違いとなって表れます。

赤道をまたぐコーヒーベルトの北限に位置するメキシコ。コーヒーが栽培されるのは南部に限られます。とりわけ最南部のチアパス州は生産の40%を占める一大コーヒー産地です。ここは隣国グアテマラとの国境地帯。実は以前、チアパス州はグアテマラの一部でした。スペインから独立する際にメキシコに編入されたのです。住民はグアテマラと同じマヤ文明の血を引く先住民が大半で、文化的にはグアテマラと同じだと思っていいくらい。だからコーヒー豆もグアテマラ産に近いものがあります。でも、政治的に両国は大きな違いがあり、それがコーヒーの質の違いとなって表れます。

第4回

恐怖の内戦から模範的な和平へ~勤勉な国民エルサルバドル

同じ中米のコスタリカの半分もない国土に、コスタリカの人口を上回る650万人もの国民が住むエルサルバドル。中米地域では人口密度がひときわ高い国です。狭い地に人がひしめいて切磋琢磨され、誠実で勤勉な国民性が生まれました。ラテンの社会は陽気でいい加減なことが多いけれど、「中米の日本」と呼ばれるこの国の人々は珍しく物静かで約束を守ります。生産されたコーヒー豆にもきちんとした性格が現れます。 でも、真面目過ぎて戦争も本気で徹底するのです。右派の政府に対して左翼ゲリラが蜂起し1992年まで続いた内戦の時代、敵とみなせば見境なく殺しました。同じ内戦でもニカラグアは敵の兵士に寛容だったけれど、エルサルバドルは拷問して虐殺する苛酷さでした。エルサルバドルとはスペイン語で「救世主」を意味します。でも、内戦時代のこの国は救われなかった。ようやく平和を回復した今は、恐怖の記憶をトラウマとしながらも、持ち前のがんばりでまっしぐらに復興に進んでいます。

同じ中米のコスタリカの半分もない国土に、コスタリカの人口を上回る650万人もの国民が住むエルサルバドル。中米地域では人口密度がひときわ高い国です。狭い地に人がひしめいて切磋琢磨され、誠実で勤勉な国民性が生まれました。ラテンの社会は陽気でいい加減なことが多いけれど、「中米の日本」と呼ばれるこの国の人々は珍しく物静かで約束を守ります。生産されたコーヒー豆にもきちんとした性格が現れます。 でも、真面目過ぎて戦争も本気で徹底するのです。右派の政府に対して左翼ゲリラが蜂起し1992年まで続いた内戦の時代、敵とみなせば見境なく殺しました。同じ内戦でもニカラグアは敵の兵士に寛容だったけれど、エルサルバドルは拷問して虐殺する苛酷さでした。エルサルバドルとはスペイン語で「救世主」を意味します。でも、内戦時代のこの国は救われなかった。ようやく平和を回復した今は、恐怖の記憶をトラウマとしながらも、持ち前のがんばりでまっしぐらに復興に進んでいます。

News

TYPICAの代表取締役CFOに日米でのスタートアップ経営や日本企業の世界進出の経験が豊富な浅子信太郎氏が就任。

NASDAQ上場に向け、セブン‐イレブン, Inc.やくら寿司USA, Inc.等の社外取締役を務める浅子信太郎氏とともにコーポレートガバナンスを中心とする経営体制の強化に着手。高品質なコーヒーのサステナビリティを追求…

経産省「インド太平洋・中南米地域サプライチェーン参画支援事業」における補助対象事業者に採択されました。

インド太平洋・中南米地域サプライチェーン強靭化支援企業としてTYPICA Holdingsが参画し、コーヒー生産地におけるGHG排出量の統一的算定システムの開発実装の実施可能性調査として貢献致します。 …

経済産業省で共同創業者の後藤が講演しました

2023年8月1日、TYPICA共同創業者の後藤が、コロンビアの政府機関を対象に講演を行いました。主催は経済産業省。南米・コロンビアにおいてグッドデザイン賞の導入に向けてデザインについて学ぶ研修生を対象に行われたもので…

経済産業省の補助金事業に採択されました。

TYPICAがコーヒー生産国のサステナビリティを高めることを目的に進めている生産地投資が、経済産業省の「新興国DX等新規事業創造推進支援事業費補助金」(インド太平洋地域ビジネス共創促進事業費)に採択されました。 …

日本のWebマガジン「@DIME」に紹介されました。

TYPICAのビジネスモデルをビジュアル解説で紹介する記事が、小学館が運営するライフハックWebマガジン「@DIME(アットダイム)」に紹介されました。記事では、コーヒー業界の背景にある問題を詳説した上で、TYPICA…

みずほ銀行の「Mizuho Innovation Award」を受賞しました。

TYPICAは、株式会社みずほ銀行が有望なイノベーション企業を表彰する「Mizuho Innovation Award(2023.1Q)」を受賞しました。 TYPICAは2023年4月、コ…

Blog

2023.08.22

TYPICA Lab 2023】ボリビア編 参加者募集!

TYPICA Labとは? ロースターが生産地に集い、コーヒーのサステナビリティをともに探求する旅。また、ともに旅をするロースターや生産者との非日常な経験や対話を通じて、ロースターとしての理想的なビジョンがディベロップメントされる時間です。 TYPICA Labについてまだよく知らない方は、こちらのWebサイトで昨年の様子をご覧いただけます。https://lab.typica.jp/ 昨年Labのコンセプトは世界中の生産地で更に育まれました。Labがもたらすロースターさんの経験価値や生産者との深いつながりは、唯一無二であると確信しています。 昨年は初めての取り組みのため、招待制で参加者を限定し試験的に実施させていただきましたが、多くのロースターさまより参加希望いただきましたので、今年は皆さまよりご応募いただけます。ご応募頂いた中から、多様性に配慮しつつ抽選を行い参加者を決定します。 2023年第一弾の生産国は・・・ボリビアです! なぜボリビア? ボリビアはTYPICAのダイレクトトレードを象徴する生産国。数多くの生産者が宝石のようなロットを生産していますが、貿易面、経済面の障壁からこれまで脚光を浴びずにいました。 TYPICAは2020年からボリビアの小規模生産者とロースターをつなぎ、世界中に彼らのコーヒーの価値を媒介し続けています。 そのコミュニティの一員としてともに物語りを紡いで頂ける方、ご応募お待ちしております! ■概要・開催時期:現地到着2023年10月25日(水)〜現地出発2023年11月1日(木)・募集人数:7名・1名あたり参加費:25万円(※参加費に航空券代は含まれません。各自で別途購入頂きます。) ■内容TYPICAのキュレーターであるナイラカタとアグリカフェを訪問し、彼らのフィロソフィーや仕事ぶりを肌で感じます。また、TYPICAが投資を行っている小規模農家を訪れ、プロジェクトの進捗を確認します。そして、次年度の投資対象となる生産者をみなさんと一緒に見つけます。また、今年新たに始まる品評会、Best of Caranaviへの参加も予定しており、ボリビアのトップクオリティに触れて頂きます。 長い旅の道中では、生産者や参加者どうしの対話を通じて、新たな発見や新しいビジョンが育まれます。旅の始まりにお渡しする「Labノート」に綴られるご自身の変容プロセスは、この旅でしか得られないものになると思います。 応募フォームはこちら(8月30日締切)https://forms.gle/GbSqjLCM9DAt7pMi6 今年はTYPICA Labでどんなドラマが生まれるのか、今から本当に楽しみです。 ご不明点などございましたら、いつでもお問い合わせ下さい。皆さまからのご応募をお待ちしています。

2023.07.01

プロダクトチームが始動します

2023年8月、TYPICAのプロダクトチームが始動します。チームが変革を担うオンラインプラットフォームは、高品質なコーヒー、生産者/ロースターによるコミュニティと並ぶTYPICAの大切な柱です。生産者とロースターが真の意味で繋がり、より自発的に、より自在にその可能性を広げられるマーケットプレイスを創造します。 言うまでもなく、コーヒー業界は大きな社会問題に直面しています。需給バランスの変動や投機マネーの流入により、取引価格が乱高下しやすいコーヒーは、安定的な収入を確保しづらい農作物です。近年の気候変動も無視できないリスクとなっています。そのため、換金が容易な作物への転作や離農が相次ぎ、コーヒーオリジンの多様性は失われる一方なのです。 TYPICAは2019年の創業以来、規模の大小によらず、世界中の誰もがダイレクトトレードに参加できる環境を整えてきました。プラットフォームで売買されるコーヒー生豆には国際市場の3〜30倍の価格が付けられています。生産者とロースターがコーヒーの価値と価格を同時に高め合えるサービスを提供することで、働きがいと生活の質的向上を一貫して実現できる機会を創出しています。 こうしたコミュニティをさらに成長させるためには、メインプロダクトであるプラットフォームの進化が欠かせません。 今回発足するチームには、DeNAで「モバゲータウン」のインフラ管理や遺伝子検査サービスのバックエンド開発に7年間関わり、日本を代表するITベンチャー、ラクスルの印刷プラットフォーム構築を手がけたエンジニアが参加。そして、ニューヨークでロースターのニーズを拾い上げ、TYPICA米国拠点を立ち上げたプロダクトマネージャー、社内外の調整役として現在のプラットフォームの成長を担ってきたエンジニアの計3人で構成されています。 5月末にはプロダクトのビジョンを描くチームキャンプを行いました。プロダクトの存在意義、体験価値、情報管理とアクセス、コミュニケーション、価格と品質、透明性…。2日間の議論のテーマは多岐にわたりました。 早速、実現に向けて着手したプロジェクトもあります。収穫した年の翌年以降のコーヒーを取引する「先物市場」の構築もその一つ。その着想の背景には、昨年10月に日本で開催したTYPICA Annual Meetingの場で言われた、ある生産者の言葉がありました。「TYPICAを通じて世界に販売できることは嬉しいが、それは自分たちが栽培する5%のコーヒーに過ぎない。残りの95%を、より多くの人に直接届ける方法はないだろうか。」旬のコーヒーを麻袋1袋単位で売買できる既存の「現物市場」は、世界中の生産者とロースターをつなぐ新たな場となりましたが、それは生産者の可能性の一部でしかありません。生産量やコーヒーのプロセスにロースターの意向を反映しながら栽培し、販売していきたい生産者側のニーズと、その年の販売実績を基に翌年の販売・仕入れ計画を立てていきたいロースター側のニーズ、これらがマッチングできるニューモデルを作ることで、より多くの可能性が生まれるのではないか。そういった想いを形にし、2023年11月でのサービス提供を目指して、議論と開発を進めています。 ダイレクトトレードされたコーヒーの流通量が増加し、安定した価格で継続的な取引が可能になれば、品質向上への取り組みや雇用拡大などのインセンティブが働き、結果としてコーヒー業界全体のサステナビリティ向上に繋がると考えています。生産地の個性や生産者の技術、想いを含めたコーヒー全体の価値を認め合える未来へ。今後の展開にご期待ください。 最後に、チームメンバーの紹介です。 Kosuke プロダクトチームのKosukeです。これまで20年以上にわたりWebエンジニアのキャリアを積んできました。その間、様々なプラットフォームやECの開発に携わり、技術の進化と共に自身も成長してきました。その中でTYPICAとの出会いがあり、ビジョンに深く感銘を受けました。自分のこれまでの人生が、TYPICAのビジョンを前に進めるための布石だったと感じています。生産者とお客様をつなげ、世界全体の幸せの総量を増やすプロダクトを創造していくために、全力で取り組んでいきます。よろしくお願いいたします。 Shota プロダクトチームのShotaです。TYPICAで初めてのエンジニアとして2年前にJoinさせていただきました。シャープで8年間、液晶テレビの製造機械及び装置のメンテナンス、保守部門を担った後、海外留学を経て、ソフトウェアエンジニアになりました。コーヒーの生産者さん、コーヒーのロースターさん、コーヒーを愛する人全員が幸せになれるように、どのようなシステムが理想的なのか日々周りのメンバーと対話しながら開発に励んでおります。 Shu PdMを務めるShuです。現在は米国拠点の運営を並行して担当しています。前職はダイレクトリクルーティングプラットフォームを運営するビズリーチという会社で、マーケティング、新規営業、深耕営業などを行ってきましたが、・グローバルでのビジネスに挑戦したい・世の中に埋もれている可能性を広げていきたい・社会問題解決とビジネス成長、両立した事業を行いたい そういった環境でのチャレンジを求め、TYPICAにJoinしました。TYPICAが提供するダイレクトトレードの機会によって世界で色々な可能性が花開いていると思います。ただ、まだまだ世界には、たくさんの生産者・ロースターがこの機会を待っていると思うので、コーヒーを介し、ITの力を通じて世界が1つにつながる、そんなプラットフォームを提供していきたいと考えています。好きなコーヒーは、土曜日の朝に妻と子どもと飲む一杯です。美味しいパン屋さんを探しては、いつも食べられないほど買いすぎてしまうのが悪い癖です。

2023.06.01

Seoul Homeでオープニングイベントを開催しました

4月27〜30日の4日間、韓国拠点であるSeoul Homeで初のオープニングイベント(招待制)を開催し、82ロースターが参加しました。参加者はダイレクトトレードされたニュークロップのカッピングや、TYPICA Labで生産地を訪ねたロースターによるトークセッションを通して、グローバルなコミュニティとしてのTYPICAを体感しました。 TYPICAは2021年に韓国でサービスをローンチ。国内各地でのカッピング会の他、世界最大級のコーヒーイベント「Cafe Show Seoul」への出展などで、生産者の物語りや個性豊かなコーヒーを届けてきました。一方でコロナ禍の影響で対面活動が思うようにできず、当初は「TYPICAは本当に韓国にあるの?」と尋ねられたことも。それでも少しずつ共感が広がり、このたびSeoul Homeにみなさまをお迎えすることができました。チームスタッフは1人から4人となりました。 TYPICA Labで学びと思索を深めたロースターが体験を語る「Global Lab Talk」では9ロースターが発表しました。LAVATREEのチョ・テヒョンさんは3月に開催したグアテマラ・エルサルバドル編に参加。生産地を自分の目で見ることが、カフェでアルバイトをしていた時からの夢だったそうです。 チョさんは「コーヒーを愛する仲間たちと、コーヒーのことだけを話せる環境はかけがえのないものでした。何をしたかを伝えるよりも、僕がドキドキ、ワクワクした気持ちを他のロースターに届けたいという気持ちで臨みました。一枚一枚スライドを見せながら話しているうちに、生産地で体験した記憶や感覚が鮮明になってきました。それを100%届けられたかは分からないけど、カッピングの場で他のロースターから『素晴らしかった』と声をかけてもらって嬉しかったです」と喜んでいました。 「The Journey of TYPICA」のセッションでは、オランダのオリジンチームのアーネストが登場。アフリカの生産地事情に精通するアーネストは、気概に満ちたアフリカの生産者とのエピソードを語りました。 その一つは、コミュニティの人材育成や女性生産者の活躍を大切にするウガンダのMountain Harvestです。2022年は品質が基準に届かなかったのですが、アーネストはその間も現地を訪ね、創業者のケネスやウォッシングステーションのマネージャー・イブラヒムと品質向上に向けて課題を共有し話し合いを重ねてきました。そして1年後の2023年、品質が上がり初のオファーが実現しました。アーネストは彼らと友人のような信頼関係を築き、年中コミュニケーションをとっています。 アーネストは「よりサステナブルな未来のビジョンを共有し、コーヒーを愛するすべての人々のコミュニティを築くことを目指したい」と話した上で、参加したロースターに「あなたにとってサステナビリティとは何ですか?」と問いかけました。 カッピングセッションでは、オファー中のニュークロップを中心としたコーヒーが並びました。参加者は感覚を研ぎ澄ませ、生産者の努力と想いが詰まったコーヒーを一つ一つ確かめていました。 FLIP Coffee Roastersのノ・ジョンモクさんは「特にグアテマラのPrimaveraの品質が素晴らしかった。小規模なロースターが世界中の生豆に出会うのは難しかったが、TYPICAを通じて可能になったのは大きい。TYPICAがコーヒー業界を変えたいという本気さが伝わりました」と振り返りました。 Recovery Coffee Barのヨ・サンウォンさんは「生産地で何が起こっているのかを聞いた後、カッピングをして、また生産地を感じる。この一連の体験によって、TYPICAの特長であるダイレクトトレードに親近感を覚えました。これまではお客さまのことだけを考え、希少な品種や高品質のコーヒーを見つけることにフォーカスして取引先を選んでいましたが、生産者のことを『伝える』というロースターの役割を考えるきっかけとなりました」と語りました。 今回のイベントでは事前に参加者にカードキーを配布し、それぞれドアを解錠して中へ入っていただきました。不思議な方法だと思われたかもしれません。カードキーの個別配布には「イベントが終わってからもずっとSeoul Homeをわが家のように活用してもらいたい」との想いを込めました。普段はスタッフが使っていますが、コーヒーを飲みながらアイデアをシェアしたり交流したりするカフェとして利用できます。いつでも気軽にお立ち寄りください。 Deep Blue Lakeのイ・チョルウォンさんは「TYPICAにはこれまで特別な印象を持っていなかったが、Seoul Homeという拠点があることで確かな存在になりました。高い専門性と生産地との強い繋がりを持った会社です。イベントで紹介された多様なコンテンツを通して『どんなロースターでも生産地に行ける』という気持ちになれたことは大きい」と話していました。 Equaltableのキム・イテさんは「イベントで時間を共にした他のロースターのことを知りたいという気持ちにもなりました。彼らの店を自分で訪ねたり、TYPICAの今後のカッピングやイベントで一緒になったりする中で、これから特別な関係性が生まれそうな予感がしています」と期待を寄せました。 Seoul Home代表 シン・ソイのコメント 最終日の夜を終えた帰り道、「イベントは本当に終わってしまったのか?」「明日もまたみなさんに出会えるのではないか?」と、どこか信じられないような気持ちが続いていました。いつの日か、Seoul Homeでみなさまとお会いしたいと思っていたことが現実となったからです。Seoul Homeがこれから、ロースターのみなさんやTYPICAを応援して下さっているすべてのみなさんが集う空間に発展していくことに、私自身もまだ不思議な感覚があります。とはいえ、これは私たち韓国チームの第一歩にすぎません。より解像度を高め、みなさんと一緒に、コーヒーを愛するすべての人によって育まれるコミュニティづくりを実現していきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします! 

2023.05.18

Rebirth】ダニエレ・レボラート : Cuatro Caminos Coffee Estates

みなさんこんにちは。まず初めに、この素晴らしい国にご招待いただきありがとうございます。 私たちクアトロカミノスは、2014年にパナマで設立されました。アグロノソトロスグループの傘下にあります。アグロノソトロスは、 専門性の高い農業に投資しています。 計177ha、12のスペシャルティコーヒー農園をパナマのボケテで所有、運営しています。ボカスデルトロでは135haのカカオ農園を1つ、ベリーズでは計60haのカカオ農園を4つ持っています。 農作物の栽培だけでなく、コーヒー店も営んでいます。もうすぐパナマシティに2店舗目をオープンします。パナマのボケテとベリーズのプンタゴルダでは、産地直送のチョコレートショップを2店舗運営しています。 パナマでスペシャルティコーヒー農園を経済的、社会的、環境的にサステナブルに運営することが私たちのミッションです。サステナビリティは私たちのビジネスの核です。単なる流行語やマーケティングツールではありません。 これら3つのサステナビリティの柱により、今後何世代にもわたって美味しいスペシャルティコーヒーを生産できます。 私たちは各農園の営業総利益の20%をボーナス基金に充てています。この基金は、農園の働き手や彼らの家族の生活を大幅に改善するための施策に使われています。 働き手の子供の教育を支援するため、2016年には奨学金制度を設立しました。新しい学年が始まる際にボーナスを支給しています。現在83人の子供が制度を利用しています。 ボーナスは、制服や教科書、ノートやリュックなど、学校で必要なもの全ての購入費用に充てられます。奨学生は毎学期の終わりにレポートを提出し、学業の成果を報告します。制度を利用して復学する大人もいます。 極度の貧困状態にある家族を支援する地元の慈善団体にも寄付しています。 従来のウェットミルは、水の利用効率が悪いという大きな問題を抱えていました。これを解決するため、投資効率の良いミルの開発に投資し、水の利用量を90%削減しました。水を使ってチェリーを精製する従来の方法に代えて、機械式のコンベアを導入したのです。 また、大量の水を必要とする発酵の過程をなくし、専用の機械で粘液を取り除いています。最新技術を駆使した環境に優しいミルとは言え、そのままでは川や農園に戻せない水が少量発生しています。 「ハニーウォーター」と呼ばれるこの水を、私たちはミミズの堆肥に使っています。専用の培養床でミミズを集中的に繁殖させ、新鮮な有機物質を植物の栽培に適した肥料に変える技術です。 ミルで出る果肉や粘液を活用することで、腐植土や浸出水、ミミズから出る滲出液など、土壌の改良に役立つ資源を得られます。生豆を生産する最後のステップが乾燥です。 クアトロカミノスには、パティオ、静的機械、動的機械の3つの工程があります。パティオでの乾燥では太陽光を利用します。一方で静的・動的機械の乾燥では、燃料を燃やしてエネルギー源を得ています。 以前は木材を使っていましたが、今は輸出用の生豆を生産しています。その過程で出る大量のパーチメントを使用しています。パーチメントとは生豆を包む皮です。パーチメントは木材よりも高い熱を生みます。木材の使用量を減らすだけでなく、サステナブルな燃料なのです。 2018年にコーヒーショップ「ザ・パーフェクトペア」をオープンし、自社製品を市場でテストしました。最初の数年間は苦労しましたが、現在ではみなさんご存じの通りです。その勢いを増しています。 経済的にサステナブルであるためにも、このような6次産業モデルは理に適っています。私たちがここにいるのはコーヒーのおかげです。 起業家として、生産者として、人間として共に成長するためには、私たちの家である地球を大切にしなければなりません。みんながお互いを思いやれば、全員が勝てるのです。困難を乗り越え、優れたテロワールが生む真の意味で特別なコーヒーを楽しめるのです。そしてよりよい世界を次の世代に残せるでしょう。 ありがとうございました。 【Q&A】 Q:ピニャレンセの粘液用の機械を使っているようですが、ハスク(外皮や殻)が割れてしまったりしませんか? A:機械の設定によります。割れることもありますが稀です。 Q:発酵させていますか? 脱穀したらすぐに精製していますか? A:パルピングの後すぐに乾燥させています。精製時には少量の水しか使っていません。コンベアで豆を運ぶ時だけです。 Q:ありがとうございます。

2023.05.11

Rising Star】ダニッシュ・アリ:Caffeine Nirvana

こんにちは。インドにあるカフェイン・ニルバーナのダニッシュです。チクマガルルという街から来ました。 こちらが私たちの農園です。たくさんのコーヒーやシェードツリーを育てています。チクマガルルです。 私たちの背景についてご紹介します。生豆をイエメンの国外に持ち出すことが禁じられていた時代、ババ・ブーダンが木の棒の中に7粒のコーヒー豆を隠して、チクマガルルにやって来ました。 16世紀、その7粒の豆からこの地のコーヒー生産は始まりました。私の一族はとても長い間コーヒーに携わってきました。私たちは最新技術と伝統を組み合わせながら、この営みを引き継いでいます。 チクマガルルにはたくさんの農園があり、たくさんの生産者がいます。 私たちの農園です。一層目の日陰を作る木々です。野生のいちじくです。 私たちのビジョンは、すべてにおいてサステナブルであることです。私たちは今、とても不安定で不確実な時代に生きています。気候変動により、今後もコーヒー生産を続けていける確証が持てない状況です。木を植えたりするだけではなく、収益を増やすためにコーヒーの価値や品質を向上させていくことも重要です。これもサステナビリティの一つだと考えています。 すべての要素にサステナビリティが組み込まれています。地域のすべての生産者を巻き込んでいくために 私たちが学んだことは彼らに共有しています。カップクオリティを向上させる栽培方法、精製方法などについてです。それをチクマガルル地域全体に広めていきたいです。 それからスピリチュアリティに根ざした活動をすること。 すべての行動はすべての生命体と繋がっているはずです。私たちの生き方そのものなのです。 自然と触れ合い、自然の恩恵を受けながら生きてきて学んだ唯一のこと。それは私たちは自然には逆らえないということです。自然の流れに身を任せ、調和を保ちながら流れに沿って生きていくことが唯一の方法です。道教の教えのように自然の中で生きていくことが完璧なのです。 ビジョンを達成するための方法を紹介します。あらゆる最新の科学技術を駆使することです。土壌の健康、微量栄養素、植物の管理、さまざまな精製方法など、コーヒーに関係することすべてです。 さらに、生産効率を上げるだけでなく品質に注力すること、そして生産者のコミュニティーでその知識を共有することです。 現在のサステナブルな世界で必要なことは、自然と共存するだけでなく、経済的にも生き残れるようにすることです。品質だけでなく、従業員や私たちと共に生活をしている人々の生活水準も向上させられます。これまで数十年間、重視されてきた生産性だけに焦点を当てるのではなく、カップクオリティーを向上させることができます。 生き方や事業の運営方法など、全てをスピリチュアルな方法で実行することです。より高い意識の下で生きることを可能にしてくれます。小さなことの積み重ねが、地域の活性化やすべての生き物との共生につながるのです。 森の木々です。 すべての人間は幸せを追求しています。 サステナビリティとスピリチュアリティを日々の生活に取り入れることで、周囲の人々だけでなく、植物や自然環境、気候など、私たちとつながっている自然界の幸福度を高められるのです。全てが幸せで包み込まれます。それによって、より質の高い生活が得られるのです。 すべてが不確実だということをお話します。気候変動により、15〜20年後にコーヒーが育てられる保証はありません。科学的な手法を取り入れて気候変動の度合いを軽減し、カップクオリティーを向上させることだけが解決策だと考えています。 これまでインドのコーヒーはコマーシャルグレードで、大量生産のみが目的でした。しかし、今は品質の向上に焦点が移っています。品質が最も重要視されているのです。 このコミュニティへのメッセージをお伝えします。このステージに立てたことを光栄に思いますし、このような機会を与えてくれたことに感謝しています。各地のロースターや生産者が透明性やトレーサビリティに重きを置いているとわかり、とても嬉しいです。ここ数日間味わったコーヒーの品質も素晴らしいものでした。 コーヒーに関わるすべての人にも感謝の意を伝えたいです。今ここで素晴らしいライフスタイルが生まれています。TYPICAはこれまで見てきた中で最も情熱的、人道的で、オープンマインドな組織です。とても高い志を持っていると思います。このような組織こそ、人間の意識が向かう次の次元だと思います。 私たちは単なるコミュニティではありません。私たちは家族です。TYPICAは業界に革命を起こし、素晴らしい世界を実現してくれると信じています。TYPICAの成功とその素晴らしい未来を願っています。ありがとうございました。 【Q&A】 Q:素敵なプレゼンテーションをありがとうございました。スピリチュアリティという言葉にすごくこだわりがあると感じました。こだわるようになったのはコーヒービジネスに関わってからですか? もしくは元々そういうポリシーをお持ちなんですか? A:最初からこうだったわけではないと思います。コーヒーに携わるようになってから様々な課題に直面し、高品質のコーヒーを追い求める中で、多くのことを学びました。 最も重要なのは、自然の中ではスピリチュアルでいなければならないことです。それしか方法はありません。流れに身を任せて、完全に調和していなければ、今後生き残っていくことは難しいと思います。前進するために必要なのはスピリチュアリティです。

2023.05.08

Community】ヒダルド/セバスチャン:CAFESMO

みなさん、こんにちは。CAFESMOという組織を深く理解してもらえるように私たち2人でプレゼンをします。ヒダルドは私より20歳も年下ですが、CAFESMOの創業者です。 私はセバスチャンです。海外の顧客を担当しています。先ほどお伝えしたように、オランダ出身です。20年前、身寄りのない子どもや困難を抱えた女性たちのためにホンジュラスに移住しました。 4年前、ホンジュラスのコーヒー生産者の多くが栽培を諦め家族を残してアメリカに不法入国している現実を知りました。この問題は常に存在していました。ホンジュラスだけではなく、周辺の国も同じです。 原因の一つは生産コストにあります。生産者が得られる収入より、生産コストの方が高いのです。つまり、一生懸命働けば働くほど赤字になるので、国を離れざるを得ないのです。多くの生産者は子どもを残して去ります。子どもたちは麻薬犯罪や売春の被害者になってしまいます。 私はこうした子どもたちの保護施設で長年働いていました。同時に、この問題のサステナブルな解決策を探し求めていました。そこで出会ったのがCAFESMOだったのです。 CAFESMOは生産者の収入を向上させ、彼らの家族の生活を守る会社です。強い繋がりを持って平等な機会を創り出そうと努めている会社でもあります。私たちは皆、コーヒーを愛する一つの大家族です。家族とは互いに手を差し伸べ合う存在です。 生産者のすばらしい仕事なしに、ロースターは安定した品質の豆を手に入れられません。オープンな関係性を築くことによる、互いのニーズや障壁への気づきがコミュニティに所属する皆の満足に繋がるのです。だからこそ、CAFESMOでは敬意と平等を大切にしています。 この考えを礎に、280名の生産者と手を取り合って仕事をしています。私たちのビジョンをお話しします。団結力のある、揺るぎない家族を築くためにさまざまな取り組みを進めています。私たちが「ソフトファクター」と呼んでいるものです。 つい見過ごされがちですがCAFESMOという組織とコミュニティに結束をもたらしてくれています。年2回開催している全社総会がその一例です。総会では誰でも意見を表明できます。そして、会社と働き手の未来を占う大切な問題に一票を投じます。 農園の規模を問わず、生産者には投票権があります。また、私たちは2つの団体の活動をサポートしています。ワークショップやイベントを企画しています。女性グループと若者グループです。夫に先立たれた女性や夫が国外に出ていった女性は若者たちと同じように、農作業のノウハウを学びます。 さらに、地域コミュニティの生活水準を上げることにも力を入れています。例えば、学校や医療体制の支援、水道や道路の改善です。教育と健康、きれいな水は、子どもたちとその家族の暮らしを豊かにします。より良い未来を切り拓いてくれます。いずれ遠く離れた外国に移住する必要もなくなるでしょう。 生活の質の向上に直結する技術的支援も提供しています。コーヒーの品質に関わる部分ですね。詳しくは創業者のヒダルドが説明します。 みなさん、こんにちは。ヒダルド・ヘルナンデスです。この場でお話できることを光栄に思います。 生産者とコミュニティを支援するためにはコーヒーから得られる収入を増やし品質を向上させる新しい方法を教えることが重要だと確信しています。その全てが環境と調和していなければなりません。 また、再生可能な農業やアグロフォレストリーも推進しています。地球環境や生態系にも配慮しています。こうした哲学は、私たちのビジョンの軸になっています。多くのプロジェクトで、地元の自治体やNGO、学校と連携しています。より多くの生産者に関わってもらっています。 私たちは分かっています。世界全体を変えることはできなくとも、自分たちのコミュニティは変えられるということを。生産者とその子どもたちの教育・訓練を強化しコーヒーの世界でより多くの機会が生まれるよう、年間を通してワークショップを開催しています。品質管理、適正な加工方法、マイクロロットの精製に重点を置いた内容です。こうして生産者はスペシャルティコーヒーに必要な技術を習得し、最新の市場動向についても知ることができます。知識は生産者のよりよい決断を後押しします。 生産者の努力が結実するのは、年末です。倉庫に到着し、ラボを経た生豆のサンプルが、唯一無二の素晴らしいプロファイルだった時です。生産者とロースターを直接つなぐ努力の源泉です。これこそが私たちの大きな目標の一つです。プロファイルが多種多様なので、大きな挑戦でもあります。 若くてダイナミックなチームがコミュニティを引っ張っています。メンバーの大半はコミュニティ内の若い女性たちです。若者がプロとして成長できるように適正で公平な仕事の機会を創り出しています。 私たちはこれまで、世界中の輸入業者やロースターとよいパートナーシップを築いてきました。倫理的で透明性のある関係を保ちつつ、お互いの成長を視野に入れながら直接的で長期的な関係を築いています。 生産者がロースターと長期的な信頼関係を育むたびに大きなやりがいを感じています。これによって収入が安定し、コーヒー生産が持続可能になるからです。 CAFESMOは成長し続ける”家族”です。スタートした2017年には90人の生産者で、17コンテナ(約300トン)のコーヒーを輸出していました。今は生産者が300人以上になり、年間75コンテナ(1350トン)を輸出するまでになりました。そのうち10コンテナ(180トン)はマイクロロットです。 私たちのコーヒーと全ての働き手、そして友愛の精神がCAFESMOの誇りです。私たちは家族です。お客さんが飲む一杯のコーヒーに私たちの仕事と努力が表現されるよう持続的な関係を築くことを約束します。 どうもありがとうございました。 【Q&A】 Q:コーヒー業界が問題を抱えていることは周知の事実ですが、具体的に行動を起こしている人は多くないかと思います。なぜ、あなたたちは高い階段を登れているのですか? A:どうすればサステナブルでより良いコーヒー業界になるのか、という質問でしょうか。一杯のコーヒーにもっと多くのお金を払ってください。生産者はそれに値する仕事をしているからです。地球環境にも良い影響をもたらします。 皆さんがコーヒーに支払うお金によって農園が存続し、生産者は環境に配慮しながらコーヒーを育てられるようになるからです。それは地球を守ることにつながるだけでなく、皆さんがより美味しいコーヒーを楽しめるようになるのです。 また、直接的な関係を持つことでロースターと消費者は意識的な購買行動ができます。ロースターが直接取引することでコーヒーはどこからやってきているのか知ることができます。