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2023/11/01

TYPICAの代表取締役CFOに日米でのスタートアップ経営や日本企業の世界進出の経験が豊富な浅子信太郎氏が就任。

NASDAQ上場に向け、セブン‐イレブン, Inc.やくら寿司USA, Inc.等の社外取締役を務める浅子信太郎氏とともにコーポレートガバナンスを中心とする経営体制の強化に着手。
高品質なコーヒーのサステナビリティを追求するグローバルベンチャー企業、TYPICA Holdings株式会社(代表:後藤将)の代表取締役CFOに、2023年11月1日付けで浅子信太郎氏が就任しました。「世界の舞台で勝負している日本の起業家や企業のサポート」をミッションとする浅子氏は、日本企業のグローバル展開や、NASDAQ上場を含めた日米におけるベンチャー企業の上場を共に実現する”伴走者”としての経験が豊富です。

「TYPICA」(読み:ティピカ)は、コーヒー生豆のダイレクトトレードの民主化を目指してローンチされた世界初のグローバルなオンラインプラットフォームです。これまでコンテナ単位(約18t)での取引が基本とされていたコーヒー生豆の取引を麻袋一袋単位(約60kg)から可能にしたことで、輸出のリソースを持たない小規模生産者でも、ニュークロップ(収穫、精製されたて)のコーヒー生豆を出品し、取引できる機会を提供。
これにより、トレーサビリティ(生産者名、農園名などコーヒー生豆の情報や、ロースターや消費者に届けられるまでの流通経路が明確にされていること)の透明性を実現するとともに、ロースターがごく少量からでもコーヒー生豆を直接購入できる仕組みが生まれました。創業からの4年間で、生産者とロースターのネットワークは71ヵ国・地域へと広がり、これまで55ヵ国・地域にまたがるダイレクトトレードを実現してきました。

■就任の背景
TYPICAを活用することによって、生産者は従来の2.5〜35倍の価格で生豆を販売できるようになりました。それに伴い、経済的自立や雇用の拡大、生活水準の向上が促されているだけでなく、コーヒー生産を通じた地球環境改善や貧困解決への貢献、学校や病院の設立に至るまで、生産国の地域コミュニティがより良い状態へと変わっていく姿を、私たちは目の当たりにしています。
こうした”開かれた機会”をグローバル規模でより拡大し、さらなる成長曲線を描くための一つのマイルストーンであるNASDAQ上場に向けて、日米におけるベンチャー企業の経営や日本企業の世界進出において豊かな知見と経験を持つ浅子信太郎氏を、代表取締役CFOとして迎えることを決定しました。また、TYPICAの創業者であり現取締役の山田彩音も新たに代表取締役CQO(最高品質責任者)となり、代表取締役3名体制で、それぞれの強みを活かしながら更なる企業価値向上に努めます。

新経営体制の内容
代表取締役CEO 後藤 将 (現任)
代表取締役CQO 山田 彩音 (新任)
代表取締役CFO 浅子 信太郎 (新任)

■新代表取締役 浅子信太郎氏の経歴
1974年、埼玉県出身。カリフォルニア州公認会計士。南カリフォルニア大学Leventhal School of Accounting卒業後、アーサー・アンダーセンLLPに入社。監査・税務顧問業務を担当した後、KPMG LLPにて監査担当シニアマネージャーに就任。
その後、米国でバイオテクノロジーを手がけるメディシノバ・インク副社長兼CFOなどを経て、2011年にM&AでDeNAの米国子会社になったngmoco LLC(後にDeNA West)にCFOとして入社し、2013年にCEOに就任。
現在はセブン‐イレブン, Inc.やくら寿司USA, Inc.、株式会社ユーザベース等の社外取締役、デライト・ベンチャーズのマネージングパートナーとして「世界の舞台で勝負している日本の起業家や企業のサポート」に尽力。ソムリエ、パイロットの資格も保有。50代で達成すべき目標に「世界五大陸最高峰の登頂」を加える計画を立てている。

■浅子信太郎氏のコメント

これまで複数の会社で社外取締役をはじめ、取締役議長や監査委員会委員長などを務めてきたので、コーポレートガバナンスや経営体制の強化においては、知見も経験もありますし、私の強みを発揮できる分野です。しかし、あくまでもそれは志を実現するためのスキルです。
今回お引き受けしたのは、TYPICAが掲げるビジョンを実現するために、力を合わせて泥臭く事業をつくっていきたいと思えたからです。一緒にこの高い山に登りたいと思えるTYPICAの仲間と進めていく旅にはどんなチャレンジングな場面が待ち受けているのか、とてもワクワクしています。

■山田彩音のコメント

世界中を股にかけてビジネスの第一線で活躍してこられた信太郎さんとともにTYPICAを育んでいけることをとても光栄に思います。これまでも投資家と投資先という関係性を超えて、どんな細かい意思決定であっても親身になって相談に乗ってくださった信太郎さんからは、TYPICAのビジネスの成長可能性に対する期待だけでなく、事業に対する確かな愛も感じています。信太郎さんとともに新たな次元への扉を開くTYPICAにご期待ください。
また、このたび新たに代表取締役・CQO(最高品質責任者)に就任いたしました。プラットフォームを通じて流通するコーヒー豆の品質維持はもちろん、ロースターと生産者のコミュニケーションの品質向上に関しても、これまで以上の責任を持って取り組んでまいります。

■後藤将のコメント

TYPICAのビジョン実現のためのマイルストーンの1つであるNASDAQ上場の可能性を高めるために、その経験が日本一豊富と言っても過言ではない信太郎さんほど心強いパートナーはいません。
10代の頃から約30年ロサンゼルスで暮らし、独創的な道を切り開いてこられた信太郎さんのバックグラウンドは、当初よりグローバル展開を志し、オランダ・アムステルダムから走り出した私たちと重なるところがあります。また、スキルや経験はもとより、愛に溢れた”みんなのアニキ”のような信太郎さんとであれば、TYPICAメンバー一人ひとりがさらに自由に羽ばたくことができるコーポレートガバナンスと経営体制を共創できると確信しています。
大きな大きな目標の達成に向かって、異次元の成長と強靭な組織づくりを一貫して実現できるよう、全社一丸となり更なる努力を続けてまいります。